年末が近づくと、お歳暮を贈ったり頂いたりお返しはどうするか、そろそろお歳暮を渡すのをやめたい時にはどうすればよいのか?何かと悩む時期でもあります。
今回はお歳暮のお返しについて、マナーを見直してみましょう。
目次
お歳暮のお返しは不要
お歳暮は本来お世話になっている方への感謝のお礼を贈るのが一般的ですので、お祝いではありません。贈られる側は、特にお返しの必要はありません。
届いた後に出来るだけ速やかに電話か手紙でお礼の心を伝えるのが礼儀です。
ただし、同僚、友人などの場合は、同程度の品物でお返しをしてもかまいません。その場合は、お歳暮としてではなく「年賀」として贈る方法がいいでしょう。いずれの場合も、お礼状は出すように心がけましょう。
お返しの代わりにお礼状
ではお歳暮を受け取ったら、どうすればいいのでしょうか?
最近はお歳暮は送付されてくるのが一般的なので、かおをみてお礼を言えません。
贈った相手は少なからず気にはしているものです。頂いたら礼儀として速やかにお礼状を出しましょう。気軽な間柄でしたら電話でもいいのではないでしょうか。
届いたこと、感謝の言葉、贈り物に対するちょっとした感想などを伝えると喜ばれるでしょう。
お返しがどうしても必要な時
習慣や地域性でお礼をしないことが非常識だと思われてしまう場合や、お礼状だけで気がすまない場合は、お返しをしても差し支えはありません。
返礼として、頂いたものと同等の御礼の品かお歳暮を送っても、特に問題はありません。
これは、寒中見舞いの場合にも同様です。
お返しの時期
お歳暮は12月中旬~下旬に届くことが多いので、お返しの時期としては少し時間を空けて年が明けて頃御年賀や寒中御見舞の形で贈ります。
寒中御見舞の時期を過ぎた場合は「お礼」「感謝」とし、目上の人に贈る場合は「寒中御伺」が丁寧でしょう。
「のし」の種類
お返しで使うのし紙や水引、熨斗はお歳暮の時と同じです。
水引は紅白の花結びを使います。
表書きは、時期に応じて御年賀と書くようにしましょう。
品物の選び方
お返しと言っても、お歳暮と同じものを選ばないよう注意しましょう。
基本的には和・洋菓子、スイーツ、お茶漬け、果物、清酒など、生活消耗品が適しています。
相手に気持ちの負担をかけないような気楽な品物の方が、お返しとして相応しいという考えによるものです。
お返しの金額
お返しをする時の金額は、マナーとして頂いた贈答品の半額程度の品物に留めましょう。
これはお歳暮以外のお祝い事にも当てはまる半返しと言い、相手に負担を感じさせずお返しの品を受け取ってもらいやすくなります。
お歳暮のお返しを断る
お返しのお礼状ということで、
「ご好意は大変ありがたいですが、どうか今後お気遣いなさいませんよう」
「ありがとうございます。日頃お世話になっている気持ちですので、今後お返しは要りません。」などど伝えましょう。
また、のしをしない・無地のしにしてお歳暮ではないという主張をするというてもあります。
贈るのをやめたい人
疎遠になってしまった方、半ば惰性でお互いお歳暮が負担になっているような相手でしたら、いっそのことその年からキッパリとやめてしまっても構わないでしょう。
そもそもお歳暮は、日頃の感謝の気持ちを贈るものですので、お世話になっていないと思う方に対しては贈る必要がないからです。
キッパリとやめることが心配なら段階として、お歳暮を贈る時期に、お中元より軽い金額のお歳暮を送り、翌年にお中元をやめて、暑中見舞いのはがきに代えたあとお歳暮をやめるのというのはどうでしょうか。
学びとまとめ
地域によって習慣の違いはありますが、マナーとしてはお返しは不要です。
ですが、礼儀・常識は習慣の違い大きく異なり、マナーがこうだからといって、必ずしもそれが通用するとも限りません。
基本は相手のことを良く知り思いやることが一番の近道かもしれませんね。
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