いよいよインフルエンザが流行する季節になりました。
インフルエンザにかかってしまった場合、
処方されたタミフルやリレンザで
異常行動を引き起こす可能性があり、
特に幼い子は注意が必要と言われていました。
本当に、タミフルやリレンザ原因の副作用なのでしょうか?
タミフル・リレンザが原因と言われた訳
体内でインフルエンザウイルスが増えないよう、
インフルエンザの症状がさらにひどくなるのを抑える、
辛い症状が出ている期間を短くするといった働きがあるので、
多くの医療機関で処方されていました。
タミフル・リレンザを処方し始めとする、
異常行動を引き起こすという話は、
インフルエンザの流行シーズンになると、
必ず取り上げられる話題です。
厚生労働省は平成19年に下記のように発表しました。
意識障害からくる異常行動は、インフルエンザによる脳炎・脳症の症状でもあり、タミフルの副作用とは言い切れないが10歳以上の未成年の患者においては原則として本剤の使用を差し控える
予防的な安全対策以降、
タミフル・リレンザの副作用報告において、
10代の転落・飛び降りによる
死亡等の重篤な事例が報告されておらず、
服用の有無にかかわらず、
異常行動はインフルエンザ自体に伴って
異常行動が起こることがあることが明確となりました。
つまり、インフルエンザ自体に
異常行動を起こす可能性が高く、
服用する薬が原因である可能性も低くなります。
逆に、タミフルやリレンザを使用していなから
子供は異常行動を起こさないと思っているほうが危険でしょう。
インフルエンザ脳症
では、異常行動を起こすという
インフルエンザ脳症とはどんな病気でしょうか。
インフルエンザに対抗するために
身体が作り出した免疫物質が、
ウイルスだけではなく脳やその他の臓器まで
攻撃してしまうことにより発症する病気です。
異常行動の例としては、幻覚が見えたり、
意味不明な言葉を発するといったことがあります。
注意すべき異常行動
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異常行動から守る5つの対策
異常行動が起こりやすいのは、
睡眠中や寝起きの男児に多く、
年齢は10歳未満の子どもだけでなく
高校生など世代を超えてあらわれています。
厚生省「インフルエンザ罹患に伴う異常行動の研究」より
子どもを異常行動から守るための5つの注意があります。
1.最低2日は子どもが一人にならないようにすること
2.子どもの寝室が2階以上の場合、ベランダなどに簡単に出れないように戸締りに気をつける
3.走り回った際に怪我するものを近くにおかない
4.一人で家の外に出ないよう注意する
5.家の中に階段がある場合、登らないよう措置をする
学びとまとめ
タミフルやリレンザを服用しなければ
インフルエンザは異常行動を起こさないと思い込まないで、
子どもがインフルエンザにかかった時点で
異常行動の可能性を十分に考え、
万全の対策をとるように心がけましょう。
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