スーパーなどで売られているハマグリは、
たいてい砂抜きされているものが多いのですが、
たまに、砂が残っていて、食べたときにジャリっと
嫌な食感にがすることがありますよね。
また潮干狩りなどで獲って来たはまぐりは、
下処理がされていないので砂抜きを行いましょう。
面倒ですが食べるときは、しっかり砂抜きをしていただきましょう。
今回は、砂抜きの短時間ででき方法と、
気になるはまぐりのあねばねばの正体をさぐってみたいと思います。
目次
一般的な砂抜きの基本
一般的な砂抜きは、海水程度の3パーセント前後の塩水に浸けて、
新聞紙などを被せて、蓋をして、
暗くして1~2時間程置いて、砂を吐かせます。
2時間程浸けても、全く動きがなく、
殻を閉じたままなどの場合には、
砂どころか水すら吐き出していないことが多いです。
ハマグリは水温20度程で、塩分濃度が3パーセント程で
活発に動きます。
殻が少し水面から出る程度で、
寒すぎず、暑すぎない場所でしましょう。
また、塩水の濃度が薄くても濃くても吐きだしてくれませんので、
水1リットルに対して、30グラムの塩を混ぜた塩水を使うと、
海水の塩分濃度に近いので、ハマグリが動きやすくなり、
水や砂を吐き出しやすくなります。
水を吐き出す様子を見て、浸けておいた入れ物の底のほうに、
砂が溜まっていない場合には下処理がしっかりされていて、
貝に砂が含まれていない場合があります。
その場合は、時間をかけて塩水に浸けておくと、
ただ塩辛くなるだけですので、そのまま調理に使いましょう。
また、2~3日中に使うのであれば、
塩水に浸けて、上から軽くラップをして、
水の交換をしながら冷蔵庫で保存することができます。
はまぐりの砂抜き短時間方法
一般的な砂抜きでは、塩辛くなってしまったり、
貝が開かず、うまく砂抜きできていなかったりすることもあります。
なにより、時間がと手間が、かかってしまいます。
そして、海水と同じ塩分濃度にする為に、
たくさんの塩が必要にもなりますね。
50度洗いで短時間で砂抜き
ここで、もっと簡単に時間も材料も、
かからずにお湯だけで、砂抜きする方法があるのです。
50度洗いの手順
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たったこれだけで、砂抜きができます。
いわゆる「50度洗い」というものです。
50度洗いのポイント
浸けたあとに、流水でもみ洗いを3~4回して、
擦り洗いをしておきましょう。
貝の表面がきれいになれば砂抜き完了です。
これをすることで、旨みが増えて、身がふっくらして、
縮みにくくなりますので、よりおいしく食べられます。
塩を使わないので、塩抜きをする必要もなくて簡単ですね。
はまぐりの砂抜き後の保存
保存が出来るのは、一般的な基本の砂抜きをしたときだけなので、
50度で時短砂抜きしたものは、保存はせずに使い切りましょう。
海水程度の塩水に暗くなるように蓋をして3時間ほど置いておきます。
それ以上保存する場合には、3ヶ月程度を目安に冷凍します。
水気を切ってジップ付きの保冷袋に空気を抜いて入れましょう。
はまぐりが砂を吐かない
はまぐりを砂抜きしても
全然砂を吐いてくれないことってありませんか?
まったく動かず殻を閉じたままのはまぐりは、
水すら吐き出していない可能性があるので、
3~4%程度の塩水に、
少し殻が水面から出る程度に浸せば、
水をピューっと吐き出します。
ハマグリのネバネバ
ネバネバの正体
ハマグリのねばねばとした液体の正体は、餌を食べたり、
呼吸をしたりするときに出る分泌液です。
貝どうしでカチカチぶつけて、コンコンといい音がすれば
生きていますので安心してください。
生きているハマグリは、このような、
ねばねばした分泌液をだすことがよくありまので、
透明な液体=腐敗ではありません。
ハマグリの腐敗
ハマグリ同士でカチカチぶつけてカラカラと乾いた音でしたら、
死んでいる可能性が高いと思います。
死んでいるハマグリからは強烈な腐敗臭がして、
他の生きているハマグリにまで匂いがうつります。
ネバネバの対処法
毒などではないので、心配なさらずにそのままでも食べられますが、
気になる方は、塩水よく洗い流してから調理してください。
学びとまとめ
この時短方法では、長期の保存はできませんが
その日に使うだけを簡単に砂抜きできるのでいいですね。
ハマグリだけではなく、あさりやしじみなどの2枚貝なら
応用ができますので、他の貝の砂抜きにも使えますよ。
一般的な方法で砂抜きをしたあとに、
1時間程水に浸けて、塩抜きをすると、
調理するときに塩辛くなくなりますよ。
潮干狩りなど自分で獲ってきた、
ハマグリは下処理がされていないので、
砂を含んでいますので、できれば1晩は浸けて、
長めに時間を置きましょう。
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