咳が続いて辛そうな赤ちゃんを見ると、見ていて可哀想ですよね?
だいたいは風邪をひいたかなと心配してしまいますが、
風邪だと思っていた症状ですが実は、アレルギーのせいかもしれません。
咳が出る原因はなんなのでしょうか?
なんで咳がでるの?
人間は、鼻や気管に、
ほこりなどの異物が入るとそれを押し出そうとするために
咳がでるのです。
赤ちゃんの場合は、空気の通り道が狭いので、
小さな異物にも反応するので、
大人と比べて赤ちゃんは咳が出やすいのです。
ですので、風邪を引いた時などは鼻水や痰などが喉の奥に落ちてしまい、
それを押し出そうとするために咳が出る場合もあります。
また、部屋のほこりや、空気の乾燥なども咳が出る原因になります。
咳の原因は?
咳の原因で1番に考えられるのが、「風邪」ですね。
発熱も無く、食欲もあり、元気なようであれば自宅で様子を見ましょう。
咳が続く、熱が高い、ぐったりしているなどの症状がある場合は
かかりつけの病院で診てもらいましょう。
そして、咳と熱が4日以上続く場合には「肺炎」の可能性があります。
発熱、咳、呼吸困難などの症状があり、肺に炎症が起きている状態です
新生児は大腸菌や細菌、1~2歳は肺炎球菌やインフルエンザ菌やウイルス、
2歳以降は肺炎球菌やインフルエンザ菌に加えて、
マイコプラズマという微生物によるものが原因です。
抗菌薬の投与で治りますが、点滴や入院する場合もあります。
次に、発熱から乾いた咳になり、その後、
痰がからんだ湿った咳に変化していくのが特徴の
「気管支炎」も考えられます。
ウイルス感染が原因で、乳幼児の気管支炎の半分以上が、
RSウイルスによるものです。
そのためRSウイルスが流行する12月~3月に多く、
薬での治療が可能ですが、ひどくなると、
入院する可能性もあります。
RSウイルスは感染力が強く、くしゃみや咳などの飛沫感染だけではなく、
おもちゃや机などの共有などの間接感染することもありますので
除菌シートなどで、拭いたりするといいですね。
そして、ゼーゼー、ヒューヒュー言っている肩で息をしているなどの場合は
「小児気管支ぜんそく」が考えられます。
小児気管支ぜんそくの約80パーセントは3歳までに発症します。
原因の多くはダニ、カビ、ほこり、
食べ物などのアレルギーによって気管支内にアレルギー反応がおこるので、
掃除や換気などをこまめにしたり、
アレルゲンを取り除いたりすることが1番です。
百日咳
風邪と同じような症状で気づかれにくいのが「百日咳」です。
ワクチン接種により、感染率が下がっていますが、
感染してしまうと、百日というだけあり、
咳、鼻水、くしゃみ、目が赤くなるなどの症状が、長くて6週間ほど続きます。
また、痰がからんだような湿った咳の場合は「副鼻腔炎」が考えらます。
ウイルスにより副鼻腔に炎症がおこり、
鼻水が出て、鼻づまりなどの症状があります。
中耳炎を同時に発症する場合もあるので、
耳鼻科や小児科を受診ときは、
耳の中も診てもらうようにしましょう。
クループ症候群
乳幼児がかかりやすい病気で、「クループ症候群」というのがあります。
喉が炎症をおこし、ケンケンと犬が吠えるような咳が出るのが特徴で、
1~3歳の子どもさんが発症しやすい病気です。
ほとんどが1~2晩で症状が軽くなる場合が多いのですが、
呼吸困難になる危険な病気のため、そのような症状があらわれたら、
救急での吸入が必要になります。
ひどい場合は入院することになります。
学びとまとめ
アレルギーや風邪による咳を防ぐためにも、
こまめに掃除や換気をしましょう。
そして、これからの季節は特に空気が乾燥しやすいので
加湿をしてあげると咳が落ち着きますよ。
また、夜間に咳き込むようなときには、
何回かに分けて少量ずつ水分を取らせてあげてください。
咳が出始めたら、よく観察してあげましょう。
明らかな症状や、いつもと違う咳をしているなどの場合には
医療機関の受診をおすすめします。
また、咳とはあまり関係ありませんが、
嘔吐や下痢をしている場合には、ウイルス感染している可能性がありますので、
早めに受診しましょう。
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